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夏の記憶

今、東京へ戻る新幹線の中に乗り込みました。

井上敬介です。

あれは僕が3歳か、4歳の頃。
確か時期は今頃、盆だったはずだ。

父と母がどこかに出かけるというので、私が田舎の親戚の家に半日預けられることになった。
お祖母さんと伯父さん家族の住んでいる古い藁葺き屋根の家にだ。

妹はもう生まれていたのだが、妹は連れていって、僕だけ置いて出掛けた。

理由は覚えていない。

親戚のお兄ちゃんたちと居るのが楽しくて、たぶん僕は自分から
「ここに居る」
といったのだと思う。

預ける前、母は
「一人でおれる?」
と聞き、僕は
「うん」
と元気に答えた。

両親は僕を心配しながらも車で出掛けていった。

しばらくは楽しく親戚のお兄ちゃんたちと遊んでいたのだが、
夕暮れが近づき太陽が沈む頃になると、猛烈にさみしくなった。

そわそわと落ち着きがなくなる。

「両親がこのまま帰って来ないのではないか」
という思いでどうしようもなくなった僕は藁葺き屋根の家を飛び出し、
自分の家のあるはずの方向に向かって走り出した。

泣きながら。車でやってきた道を、子供の足で走って戻ろうとした。

そこからどうやって藁葺き屋根に戻ったのか、両親と会ったのかは全く覚えていない。
だが、帰ってきた母に抱きかかえられて、安心したのと、恥ずかしかったのは今でも覚えている。



という、昔の記憶を私に思い出させたのはこちらの本。
すいかの匂い (新潮文庫)すいかの匂い (新潮文庫)
(2000/06)
江國 香織

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思い出一つ書いてみて、つくづく「私には文学的素養がない」と実感。
そうしてまた江國香織の目の良さに感心させられてしまうわけです。
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プロフィール

井上敬介

Author:井上敬介
東京都在住のシステムエンジニア井上敬介です。

「5歳児魂」をモットーに日々あらゆることに興味を持って生きています。

兵庫県姫路市生まれ。
北海道大学工学部情報工学科卒。

2000年~2005年 株式会社セガ・エンタープライゼス(現セガ)。
2005年~2007年 株式会社Qript。
2007年~ 株式会社システムクォート所属。

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